塩化含有量とは?

コンクリート中に、ある程度以上の塩化物が含まれていると、コンクリート中の鉄筋がさびやすくなります。
また、その塩化物が塩化ナトリウム(NaCl)であると、アルカリ骨材反応を助長する要因ともなります。

アルカリ骨材反応(こつざいはんのう)とは、コンクリートにおける劣化現象の一つで、コンクリートに含まれるアルカリ分が骨材(砂利や砂)の中の成分と反応し、異常膨張やひび割れなどを引き起こします。

これまでコンクリート中に含まれる塩化物含有量については、その塩化物が持ち込まれる主な原因となる海砂の中の塩分含有量についてのみ規定されていました。
しかし、塩化物については、海砂以外の練り混ぜ水や混和材など他の使用材料からも加わるので、最近では生コンの塩化物含有量はコンクリート中に含まれる塩化物総量で規定されています。
この塩化物総量については、生コン工場で測定したり、工事現場で施工者が測定したりするために、精度が確認された手軽な測定器で測定できることになっています。